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【16.08.01】東京都知事選挙結果について(談話)

 昨日(7月31日)、東京都知事選挙の投開票が行われました。私たち福祉保育労東京地本や各職場が支持決議をした鳥越俊太郎候補は134万6103票(投票率20.56%)を得ましたが及びませんでした。

 今回の選挙は、野党共闘という市民と野党の共同の力で都政を都民に取り戻す闘いでした。石原都政から民間福祉施設の制度改変や規制緩和、補助金の減額が行われ、その流れを引き継いだ猪瀬、舛添都政では企業参入の規制緩和が一段と進められてきました。今回は、33年ぶりの野党共闘と市民団体の共同という画期的な選挙でした。都民の声を聞く、クリーンな都政を実現する都知事が誕生すれば、かつての民間福祉施設の公私格差是正制度を再編できるのではないかと期待を抱き、大きな希望を鳥越候補に託しました。  
 東京地本では、独自の選挙ニュースを作成し、職場からの支持決議を呼びかけ、14分会から上がりました。革新都政をつくる会、東京地評、みんなに都政をとりもどす保育の会の宣伝行動に、夏休み体制の中勤務を調整して多数の組合員が参加しました。また、同僚や保護者への宣伝などを行った職場もありました。
 職場から宣伝行動に代表を送り出してくれたみなさん、選挙活動に参加したみなさん、ありがとうございました。

 今後は、この選挙での野党共闘と市民の共同を都政にむけた運動に活かす必要があります。当選した小池百合子氏は、選挙中のNHKニュースウォッチ9の「都知事の論点」で、全国最低出生率の東京で子どもを産み育てやすくする政策について「意識改革が一番」と答え、少子化問題について具体的な政策を示しませんでした。また、待機児童問題については受け入れ年齢や広さ制限の規制緩和を第一とし、保育・介護ともに「空き家活用」による施設不足の解消を挙げています。規制緩和ありきでは、詰め込み保育は避けられず、保育事故の防止は難しくなり、保育士の労働環境は過酷さを増すばかりです。「空き家活用」も耐震や防災、環境のさまざまな問題があり、現実的とは言えません。これらは私たち福祉労働者の現実や希望とかけ離れたものです。

 私たち福祉保育労東京地本は、今回の選挙で得たものを活かし、東京の福祉や保育の充実、民間福祉施設職員の処遇改善・向上、憲法を守り生かされる都政、働く者の権利を守る都政を求めて新たな運動を進めていくことを表明します。

以上

全国福祉保育労働組合東京地方本部
執行委員長 佐々木 和子



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