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【16.06.01】都議会開会日に思う

都議会は都知事の疑惑の徹底究明を

6月1日の第2定例都議会。舛添要一都知事は所信表明の冒頭、豪華海外出張や公用車を使用しての別荘通い、さらには政治資金の不正利用疑惑が明るみにでたことに対し、議場で頭を下げて謝罪をした。
 しかし私たち福祉労働者・都民は納得できない。舛添都知事が私的に流用したお金は、私たちの血税であり、真相を語っていないからだ。

 さらに、つい最近まで舛添都知事は、豪華出張や公用車の使用について、なんら悪びれることなく「トップとしてふさわしいホテルに泊まってあたり前」「公用車は動く知事室。リハビリのために週に一度は足を伸ばして風呂に入りたい」など、一般都民を見下すかのような発言をしていた。実はこの発言が都知事の本心ではないかという疑念が、この間の記者会見や今日の所信表明でもまったく拭えない。

 一体、舛添都知事は福祉労働者や都民の厳しい生活実態をどこまで考えているのだろう。
 保育所の子どもは、発達保障のために十分な生活面積が保障されているとはいえない。
 人手不足が続く特別養護老人ホームでは、お風呂さえ満足に入れない状況もある。
 福祉労働者は人手不足で低賃金で自らの生活も厳しいにもかかわらず、心身に負担をかけて必死で福祉の公的責任が及ばない部分にまで手を差し延べている。
 それもこれも、税金が十分に生活弱者に再分配するしくみが不十分だからだ。
 東京でも貧富の格差は増大し続けている。同じ都民としての平等さがどんどん奪われている。しかし、貧困と格差を是正する立場に舛添都知事は立っていないのではないだろうか。
 福祉保育労東京地本は本日、都議会各会派に舛添都知事の政治資金流用疑惑に関する真相の究明と責任追及をしていただくよう要請をしてきた。
 今後もすべての都民の幸福と「権利としての福祉」の実現のために福祉現場からの声を都政に届け要求実現をめざしたい。

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