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コラム平和

【15.08.06】70年目の原爆忌

「核兵器も原発もいらない」平和で安全な世界をつくろう

 連日35度以上の「酷暑」がつづく東京。今日も朝から雲ひとつない青空が広がっている。
 70年前の今日の午前8時15分。おそらく今日の東京の空と同じような抜けるような広島市内の青空に、銀色のB29戦闘機がたった1発の新型爆弾=原子爆弾を落とした。
 すざまじい閃光と熱線により死んだ瞬間もわからないまま、多くの非戦闘員である市民が一瞬のうちに焼き殺された。その数14万人。
 青い空は地表の水分や塵芥によるきのこ雲で真っ黒に汚され、黒い色の放射能を含む雨を降らせた。
 亡くなった人はもちろん、生き残った人もすべてが焼き尽くされた街で貧困にくるしみ、放射能による苦しみや差別を受けた。今も苦しみや不安をかかえて生きている人がいる。
 今日の広島市長の平和宣言のなかで「広島をまどうてくれ(元に戻してくれ)」というメッセージが発信された。たった1発の爆弾が多くの人の未来を奪い、苦しみを与えた罪はいまも消えないし、二度と繰り返してはならないという叫びのメッセージだ。

 いま、日本では福島第1原発の事故の収束がいまだ見えてこない。住むところを奪われた人々、未来をはかなんで自死をした人もいる。核兵器も原発もいらない。
 実際にこの酷暑続きの状態で、震災直後のように「電力不足」による制限がされているだろうか?再稼働をもくろむ地方の電力需要はそれほど不足しているだろうか?
 人命より重い利益などないはずだ。

 明日から福祉保育労東京地本の若い組合員5名が、長崎でおこなわれる原水爆禁止世界大会に出発する。悲劇を繰り返さないための「継承」と今の時代を変えていく新しい「運動」をつくる担い手として送り出そう。

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