障害のある労働者の権利をまもるたたかい
相談をうけていて思うこと
この間、足に障害のある女性労働者からの相談を障害者団体や地元の議員さんとともに受けている。障害者の法定雇用率も改善され、次第に理解が深まっている一方でたくさんの問題もあるということがわかった。
いま相談を受けている女性は大手企業で働いていたが、差別的な発言や足に障害があるにも関わらず重たい荷物を持たされるなどの仕事を強要されて職場を退職せざるをえなくなった。それだけでなく、足の障害が悪化し手術も受けなければならなくなってしまった。
いまはまだこれ以上明らかにはできないが、彼女は裁判で直接ハラスメントをした上司と管理責任のある会社を相手取って裁判をはじめている。
彼女はいう「裁判に踏み切ったのは私自身の尊厳を傷つけられたことはもちろんだが、このような状況に泣き寝入りしている障害者がたくさんいるはず。わたしがたたかうことで悩んでいる人にも立ち上がってほしい」
障都連の市橋さんに聞くとある事例を紹介された。
ひとつは実際に立派な上場企業に雇用されたにも関わらず、退職強要をうけた男性。悔しくていろんな人に相談をしたというが、母親が「障害者雇用でここまではたらかせてもらったんだから・・」とあきらめるように本人に言ったのだという。
あまりにも悲しい現実ではないか。
こうした状況があるとすれば、もっと浮き上がらせていかないといけない。
もしこのようなことで悩んでいる方がいれば労働組合に相談してほしいし、紹介してほしい。