【15.04.14】東京都内各自治体の介護保険料決まる
平均で9.9%、2000年比で55%の値上げ
福祉保育労東京地本も加盟している「東京社会保障推進協議会」(東京社保協)が2015年からの都内各区市町村の第6期介護保険料(平均額)を資料としてまとめました。
これによると、都内で最も介護保険料が高いのは港区で6,245円、次いで奥多摩町、足立区、檜原村、葛飾区、武蔵野市と続きます。
全都の介護保険の平均額は5,538円となり、第5期(2012〜2014年度)と比べて546円(9.9%)、介護保険がはじまった2000年度よりも2,482円(55%)の値上げとなっています。
一部のお金持ちの高齢者を除く、年金生活をしている高齢者にとっては大変なダメージです。年金からさっさと「天引き」されるため、値上げが続く物価、引き下げられる年金額のなかで無抵抗状態で徴収されます。
それでいて特養の待機者問題は深刻。
「介護保険制度は詐欺だ」と怒りの声もあがっています。
働く私たちにとっても、介護保険の改悪は大変な悩みです。保険料は上がる一方ですが、介護報酬は低く抑えられ、低賃金と人手不足が常態化しています。保険料・利用料負担が増大することで福祉の提供が必要な人も利用を抑制すれば、当然事業所も運営が苦しくなります。
介護保険の見直しだけでなく、権利としての福祉の実現を住民とともに私たちはとりくみたいと考えます。
また、介護に働きながら悩んでいるみなさん。
私たちとともに運動しましょう。