法が許す「宿直」15%(医師)→私たちはどう?
全国医師ユニオン調査。「通常勤務同様」が3割
労働新聞11月26日号で、全国医師ユニオンによる勤務医の「宿直」の実態調査が紹介されている。本来「宿日直」とは、電話対応や火災予防のための巡視、非常事態時の連絡など「状態としてほとんど労働する必要がない業務」を示すものです。しかし、勤務医の実態は「通常業務と変わらない」が15%しかなく、「通常と変わらない」32%、「通常よりは少ない」が53%と非常に激務となっています。なおかつ、宿直後の勤務を「1日勤務」とする場合があると回答している人が79%となっており、ひどい場合宿直を含め32時間労働という状況もあるといいます。
私たち福祉の現場はどうでしょうか、児童養護施設・救護施設・養護老人ホームにおいては、直接処遇職員を「宿直」として職場にのこしているものの、実態として利用者の対応をしているケースが多いのではないでしょうか。勤務医の調査で違反状態のなかで働く医師の6割強が「やめたい」と思っているそうです。違法状態にある職場環境の改善・制度の改善を組合としてきちんととらえましょう。