− コラム
【データ】社会福祉施設における事故死傷者数について
1999年から2010年で4倍増!
23日のパワーアップ連続学習会を前に、資料を集めに厚生労働省内の図書館に行った。
さっそく余談だが、厚生労働省の図書館(19階)には、戦後直後からのさまざまな福祉にかかわる統計資料が保存されており、だれでも閲覧が可能である。興味のある人はぜひ行くことをおすすめしたい。
労働基準法の遵守状況について、毎年編集している「労働基準監督年報」を閲覧していたのであるが、そこで労働基準監督署が認定した休業4日以上の業務上のケガに関する資料に着目した。
詳しいことは割愛するが、社会福祉施設の休業4日以上の事故数は1999年を100とすると2010年は408と急激に伸びている。一方で全業種の統計では100⇒82.5と大幅に減少している中にあってである。
一番多い事故は「動作の反動、無理な動作」、次いで「転倒」「交通事故」と続く。長時間過重労働による身体の疲労、人員不足のなかでの無理な介護が引き金になっているのが容易にイメージできる。労働災害を予防するために職場でできることは何かを真剣に考えなければならないと思わされるデータであった。(國米)