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平和

原水禁世界大会報告(9)

世界大会に参加して

  なんぶ支部 洗心保育園分会 
柴田 大毅

原水爆禁止世界大会に参加させていただきました。広島には過去に三回程行ったことがありますが、このようなかたちで行くのは今回が始めてでした。
正直、今までの人生で原爆について深く考えたことはありませんでした。学校で習っても自分の地域は安全だろうなくらいの考えでしたが今回参加して、考えが変わりました。

一日目は広島に着いてすぐに体調をくずしてしまい、会場までいったのに参加できませんでしたが、すごくたくさんの人がいたのを覚えています。
体調も戻り、二日目の動く分科会の碑めぐり、遺跡めぐり、被曝の実相学習会から参加させてもらいました。碑めぐり、遺跡めぐりでは原爆ドーム周辺を紹介してもらいました。話しを聞きながら今歩いてる場所が67年前にはなにもかも吹き飛ばされて、さら地だったんだと考えるとすごく不思議でした。今では緑が多くあの風景の面影もあまり感じないくらいに戻っていました。
実相学習会では被爆者の方からのお話を聞けました。その時の実際の話しでしたが、友達が目の前で亡くなったり、たくさんの死体を目の前に生きてきてまさに生地獄だったなど話していましたが想像するだけでも恐ろしいと思いました。こうやってその当時の話しをするだけでもその時のつらい現状を思い出してしまいトラウマになってしまうそうです。それでも話しをしてくれて、原爆を伝えたい気持ち、どれだけのすごい破壊力だったのかが伝わりました。
話しを聞いたあとは資料館に行きました。過去にいった時には軽い気持ちで見てしまったのですが今回は見ていて怖くなりました。当時の原爆にやられた衣類や火傷、物がその時の威力をものがたっていました。

三日目は平和記念式典に参加をして閉会総会に行きました。閉会式では原爆や核兵器にたいしていろいろな話がありましたが一番印象にのこったのが福島の中学生の話で、いまの辛い現状を涙ぐみながら話してくれました。同じ日本にいて被爆者扱いをされ仮設住宅に入れられ苦しんでいる人がいると思うと胸が苦しくなりました。核兵器がなくなり平等で平和になって欲しいと思いましす。
今回大会に参加をして思ったことはまず、原爆を深く知れたことです。今まであまり考えていなかったけれど、原爆の威力やどれだけ人に影響を与えてしまうのかわかりました。たくさんの人が被害にあい、これだけの人が反対していても0にならないのは悔しいことです。自分には何が出来るかは限られていますが、こうして大会に参加をすることでほんの少しでも力になれたらなと思いました。また他の園の方とも平和を通じて交流ができ大会に参加出来て良かったです。

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