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平和

原水禁世界大会報告(3)

初めての世界大会

南多摩支部 こぐま保育園分会  木下 杏奈

社会人になって原水協などで平和活動に関わるようになり、今回世界大会にも参加してみて改めて戦争・原爆の恐ろしさを感じました。

特に被爆者の方々の体験談を聞かせて頂いた中で『被爆体験はそんな簡単に話せるものではないんだよ。それくらい重たいもの』と聞き、私は今まで原爆は怖い過去の出来事と思ってしまっていましたが、何十年経った今でも被害・苦しみは続いていると改めて実感しました。
当時の様子や友人、家族が亡くなったときの話、黒い雨のことなど辛いけど次の世代の人たち、若い人たちに被爆体験を伝えなければ!もう二度と原爆を繰りかえさせてはいけない!と強い思いをもってお話して下さいました。話を聞いていく中でもし、今同じことが起こったら・・と考えただけでとても怖くなりました。
だんだんと被爆体験をお話しできる方が少なくなってきていると聞き、今回たくさんの方が貴重なお話をきくことができたので次は話を聞いた人たちが引き継いで伝えていかなければと思いました。

 2日目の分散会では碑巡りに参加しました。一つの碑にまとめてたてるという意見もあった中、あえていくつもの碑を置いてあるのには理由があり、あちこちにあることでこんなににも被害が大きかったということを知らせるためだそうです。実際に巡って一つ一つ碑の説明を聞いたり、みていく中で、爆心地の近くで唯一生き残った人はレストハウスという建物の地下にいたこと、B29があえて人が外にたくさんいる時を狙って落としたことや落とす目印は相生橋だったこと、落とされてから1時間くらいして今度は火の海になったことなど今まで知らなかったことをたくさん知ることができました。正直心苦しくなることもありましたが、今回碑巡りを案内して下さったボランティアの方は炎天下のなか約3時間コースを一日に2〜3回案内しているときき、広島で起きたことをしっかり伝えていこうという強い思いを感じ、私も目を反らさないでしっかり学んでいかなければと思うと同時に今の自分には何ができるだろうか・・と考えさせられる場面でもありました。
そんな時に原水爆禁止の活動をしている方のお話で、被爆して亡くなった方達になにができるか、それは被爆したときにどこでどういう風に亡くなったか調べて知ることが大切!人に平和運動を声かけるだけでもそれは平和行動になる!たとえその場で響かなくても長い目で見て声かけていくことが必要である!ときき今私にできることは少しでも聞いてきた話を周りの人に伝えること、核兵器廃絶の署名活動を通して平和運動を声かけていくことだと思い、取り組んでいきたいと思います。
初日に『あなたは核兵器をなくせると思いますか?』と質問をされ私は無理だろうな・・と思ってしまいましたが、今はすぐには無理かもしれないけどいつか核兵器がなくなるように今自分にできることをしていこうと思えるようになりました。

 3日目の夜に灯籠流しにも参加してきました。一つ一つに願いや思いを書いて川に流すのですが、いくつもの平和を願う灯籠が流れていたり暗くなると中の火がほんわかひかり幻想的でとてもきれいでした。原爆ドームの周りには地元の中学校の取り組みで作ったキャンドルに平和の願いが書かれた灯籠がいくつもあり、学校の中でも平和の取り組みがあり、みんなで平和について考える機会があるのはステキだなと思いました。
 今回世界大会に参加した中で平和を願って折り鶴を折ってもらう活動をしていた小学生に出会ったり、世界大会や灯籠流しに参加したという外人さんに出会ったり、開会式・閉会式にたくさんの人が集まり年齢や国関係なく多くの人が平和を願っていることを知り嬉しく思うと同時にこの思いが日本中、世界中に広がっていけたら良いのになと思いました。
 

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