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平和

原水禁世界大会報告(1)

日本の静かなる原発にNO!の声を

東京地本書記局 國米 秀明

2万1000人の住民が未だ避難生活を余儀なくされている浪江町の馬場有(たもつ)町長は、8月6日の総会で「われわれの生活を破壊した原発は原爆だ」と発言しました。さらに、馬場町長は「憲法で保障された幸福追求権・生存権・財産権は私たちにはないのでしょうか。私たちには幸せになる権利、健康で文化的な生活を送る権利はないのでしょうか。」と発言を続けました。自分はこの発言に非常に大きな衝撃をうけました。

「一瞬にしてすべてを焼き尽くした広島・長崎の原子爆弾」と対比すると、3・11後の福島第1原発は「静かに不気味に爆発し続けている原子爆弾」です。私は、世界大会の前の週に自分は福島市内にある浪江町民が避難する仮設住宅にボランティアに行き、支援物資の配達とともに、生活上の困りごとや国や東電に要望したいことなどを聞いてまわりました。
 風通しが悪いクーラーのきかない玄関先の気温は、どのお宅も38〜40℃を指していました。ある80代後半のお年寄りは、1人で6畳と台所の仮設住宅で暮らしていました。
「震災までいっしょに暮していた息子夫婦と孫は放射能が心配で県外に引っ越している。先祖の仏壇をおいたら何も置けない。地域を考慮した仮設への避難じゃないので、周りに知り合いもいない。一時帰宅で家に帰るたびに家が荒れている。さびしい。とにかく元の家に帰りたい。」馬場町長の発言の通りの実態を目の当たりにしていました。

 2日目の夜に、福祉保育労の広島支部と全国の世界大会参加者が集まり、学習する「平和のつどい」があった。その場で福島支部の組合員が、原発事故後の保育現場の実態を切々と語ってもらいました。子どもがザリガニを捕まえて飼う際に、いちいち線量計でザリガニの放射線量を測り、線量が高ければ歯ブラシでザリガニをこすり洗い、県外産の砂を入れて飼う・・・。リアルな実態が語られました。現在職場の不当解雇とたたかっている広島支部の新宅さんは、ご自身が被ばく二世であり、自分の子どもが産まれたとき、そして孫が産まれたときに、まず先天異常がないかを確かめてしまう自分がいると話してくれました。さらに「私たちは人生の節目節目にずっと放射能による心配をしている。これからもそういうことはつづく」ことを話してくれました。

8月6日の広島市の平和祈念式典で、小学生も福島の子どもに「つらい出来事を同じように体験することはできないけれど、わたしたちは、想像することによって、共感することができます。悲しい過去を変えることはできないけれど、わたしたちは、未来をつくるための夢と希望をもつことができます。平和はわたしたちでつくるものです。」とメッセージを送っていました。

 一人ひとりが動かなければ平和は実現できません。この3日間で見たこと、聞いたこと、感じたことをしっかりと今後の運動に生かしていきたいです。
 

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